IPL脱毛のしくみとメリット・デメリット
【脱毛のしくみ】
キセノンランプを使用しIPLを肌に照射することで、毛の黒い色素・メラニンに作用し、毛根や毛乳頭に熱を与えます。熱が与えられると毛根のたんぱく質は変性し、新しい毛の生成が抑えられ、徐々に毛が薄くなっていきます。
【メリット】
IPLはメラニンに反応するため、黒くて太いしっかりしたメラニン量の多い毛ほど効果が出やすい方式です。つまり、ワキやVIOなどの黒くて太い毛の脱毛に適しており、即効性も期待できます。
波長幅の広い光を拡散して肌に当てるため、一度に広範囲に照射できるのも特徴。肌へのリスクを抑えて照射でき、スピーディーな処理が可能です。
また、IPLはエステのフォトフェイシャルにも採用されており、美肌効果が期待できます。ターンオーバーの促進によるシミやくすみの改善、コラーゲンを再生する線維芽細胞の活性化によるシワやたるみ、毛穴の開きの改善にも効果的です。
【デメリット】
薄い毛や産毛はメラニン量が少ないため、効果が低くなります。つまり、背中や二の腕などには、効果が感じられるまで、お手入れの回数を重ねる必要があります。
また、メラニン量が多い毛には効果が出やすいですが、同時に輪ゴムではじかれたような痛みを感じることも。とはいえ、家庭用光脱毛器の出力は業務用より抑えられているため、痛みは感じにくくなっています。
また、肌のメラニンにも反応するので、ホクロや日焼けした肌、褐色の肌には照射ができません。
THR脱毛のしくみとメリット・デメリット
THRとはサーモ・ヒート・リム―バー（Thermo Heat Remover）の略。SHR（Super Hair Removal）方式を基に開発された較的新しい脱毛方式です。「蓄熱式脱毛」とも呼ばれます。
【脱毛のしくみ】
THR方式では、毛根全体を包み込んでいる「毛包」にやわらかく弱い波長の光を照射して60～70℃の熱を与え、毛包内にある「バルジ領域」に熱を蓄積させることでダメージを与えます。バルジ領域は、毛を作る毛乳頭に指令を出し、発毛を促す働きを持つ器官なので、ダメージを与えて働きを抑制することで、徐々に毛が生えにくくなります。
脱毛のしくみは従来のSHR方式と同じです。しかし、SHR方式は高速連射をすると効果が落ちていくというデメリットがあったのに対し、THR方式は連射しても安定した効果を維持できることが特徴です。
【メリット】
IPL方式よりも弱い光を、発毛を指令する部位全体に対して照射するため、肌表面にかかる負担が軽減し、痛みも少ないといわれています。
THR方式の光は、赤外線領域が多い波長なので、広く肌の奥まで浸透し、毛周期に関係なく脱毛効果が期待できます。
色素の濃さに関係なく効果があるので、IPL方式では出来なかった白髪・金髪や産毛、日焼けした肌にもお手入れ可能です。（※日焼けしすぎた肌には使用できない場合もあるので、必ず取扱説明書の注意書きを読んでから使用してください。）
また、THR方式もIPL方式と同様に、ターンオーバーの促進による美肌効果が期待できます。シミやくすみの改善、コラーゲンを再生する線維芽細胞の活性化によるシワやたるみ、毛穴の開きの改善にも効果的です。
【デメリット】
THR方式は蓄熱式のため、IPL方式と比べて効果の実感が遅い傾向があるといわれています。ただし、回数を重ねればしっかり効果を実感できますよ。
IPL方式とTHR方式どちらを選べばいいの？
IPL方式とTHR方式のどちらがよくてどちらがダメ、ということはありません。 黒く太い毛をスピーディーに脱毛したいならIPL方式がオススメ。痛みが苦手で、産毛や白髪も脱毛したいならTHR方式がオススメ。 双方のメリット・デメリットを比較して、脱毛したい部位に適しているかどうかで選びましょう。自分のニーズを満たす家庭用脱毛器を見極めて！
