「ムダ毛が気になるけど、社会情勢も気になるし、価格も高いので脱毛サロンにはなかなか通いづらい……」と考えている方は多いのではないでしょうか。わざわざサロンに通わなくても、自宅でセルフ処理できてしまえば楽ですよね。おうちでできる「ムダ毛処理」の方法にはどんなものがあり、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
多くの方が日々の処理に活用「カミソリ」
しっかりムダ毛を処理するために、多くの人がまず選ぶのがカミソリ。主に自宅でシェービングに使われるのは、安全カミソリやT字カミソリなどと呼ばれる商品でしょう。
剃る前には、きちんと身体を洗って汚れや皮脂を落とします。身体を洗った流れで石けんやボディソープなどを付けて剃る人もいるとは思いますが、実は刃の滑りが悪くなり肌を傷つけてしまう原因となるので、シェービングクリームやジェルを使ったほうがよいようです。
脚や腕などはそのまま剃ってもよいですが、毛足の長い脇やビキニラインなどは、ハサミである程度切り落として長さを整えてから剃ったほうが安全ですし、キレイに剃れます。毛の流れに沿って肌にカミソリを滑らせ、ムダ毛を剃っていきます。剃り終わったら洗い流してやさしく水分を拭きとります。クリームやローションで肌を保湿することをお忘れなく。
カミソリは、比較的安価で購入でき、足や腕、ビキニラインなどさまざまな部位に使用できるため、多くの人が使用しています。ただし、カミソリの刃は消耗品。２週間～１ヶ月程度使用したら買い替えましょう。古い刃のまま使い続けるとカミソリ自体に雑菌が増殖するほか、綺麗にムダ毛を処理できなくなったり、肌を傷めたりしてしまいます。
怪我のリスクが低くて安心「電気シェーバー」
電気シェーバーは、刃が直接肌に触れない設計になっているため、カミソリに比べてケガをしにくく、肌への負担も少ない方法です。安全性がカミソリよりも高いので、お子さんのムダ毛処理にも適しています。
使用方法は基本的にカミソリと変わりませんが、シェービングクリームが不要なものがほとんどです。電動で振動しながらムダ毛を処理するので効率がよく、比較的小回りも利きます。VIO用、足や腕などに使用するボディ用、眉や顔全体の産毛などの顔用などと、使う部位ごとに本体や刃の大きさが異なりますので、ニーズに応じて使い分けてください。
コンセントに差して使用するタイプ、乾電池タイプ、お風呂でも使える防水タイプ、分解して水洗いできるタイプなど、メーカーによってさまざまな機能も。価格も数千円～1万円程度で買える商品が多いので、ぜひいろいろと比較してみてください。
ついやってしまうけど、肌トラブルの原因にも。「ピンセットでの毛抜き」
毛抜きでのムダ毛処理、ついついやってしまいますよね。1本１本手作業で抜いていく必要があるのでかなりの時間を有しますが、根元から抜くためキレイに見える、再び生えてきた毛がチクチクしないなどの理由で、眉や口元の産毛に毛抜きを使っている人もいるでしょう。
しかし、毛抜きでのムダ毛処理には注意が必要。痛みを伴いますし、毛穴を傷つける原因にもなります。定期的に処理することで肌にダメージを与え続けてしまうので、実はピンセットでの毛抜きはあまりオススメできません。無理に抜いてしまうと、肌が傷ついて出血したり、そこから雑菌が入り込んで炎症を起こしたり、皮膚の中で毛が成長してしまう埋もれ毛を生む原因になったりと、デメリットはたくさん。どうしてもカミソリなどでは処理できない場合のイレギュラーな対処法くらいにとどめておくのが賢明です。
処理の頻度を減らす効果あり「電動毛抜き」
電動毛抜きは、本体の先端に付いているローラーが回転し、毛を挟んで抜いていく機械です。電気シェーバーと同じように、部位ごとの専用器があったり、付け替えできるアタッチメントが付いていたりします。なかには、1台でかかとなどの角質ケアまでできるタイプも。
普通の毛抜きよりは負担が少なく、処理速度は速くなりますが、やはり毛を「抜く」ことになるので肌に優しいとは言い難い方法です。ただし、正しく使用すれば徐々に処理の頻度を減らすことができるようです。
産毛など細かい毛も一気に処理「ワックス」
一般的には、ブラジリアンワックスと呼ばれているものです。
ソフトタイプとハードタイプがありますが、基本的な使い方は一緒。毛を１㎝程度にカットし、汚れを取ったあとにワックスを塗ります。ソフトタイプは、塗ったワックスの上に専用のシートを張って剥がします。ハードタイプは、ワックスが固まったらそのまま剥がします。どちらもかなりの痛みを伴いますが、一気にキレイに処理でき、ツルツルの状態が2週間ほど続くというメリットがあります。
また、ブラジリアンワックスと似た手法で処理する、シュガーリング除毛という方法もあります。名前のとおり、砂糖や蜂蜜を使ったペーストを塗り、剥がすことでムダ毛が処理できるというもの。ペーストを作るときは熱々になるので塗る時の温度調節が困難だったり、すべての毛をうまく処理しにくかったりと、なかなかコツがいる方法ですが、ブラジリアンワックスより痛みが少なく、比較的肌にやさしいというメリットも。ワックス初心者の方はこちらを先に試してみてもいいかもしれません。
塗って流すだけで処理できて手軽「除毛クリーム」
塗ったあとに洗い流すだけでムダ毛処理をしてくれる除毛クリームは、海外ではスタンダードな方法。日本でもだんだんと市民権を得ています。
お風呂などで身体を洗った後、専用のスポンジやヘラで毛が見えなくなる程度にクリームを塗ります。しばらくおいておくとムダ毛（ケラチン）が溶かされるので、スポンジやティッシュなどで拭きとり、残ったクリームを洗い流せば完了です。クリームを塗って５～10分程度放っておくだけなので、非常に簡単に処理できます。ただ、クリームには毛の主成分であるケラチンというたんぱく質の一種を溶かす成分が入っているため、肌の弱い方や頻繁な使用で肌荒れの原因にも。まずは肌に合うかどうか、パッチテストを行うなどして慎重に使用してください。
商品によっては、保湿成分が配合されているもの、肌にやさしいと謳っているものもあるので、比較して検討してみてください。
美肌効果がある機種も！「家庭用光美容器・脱毛器」
最近、「おうち脱毛」として注目を集めているのが、家庭用光美容器・脱毛器です。サロンでの脱毛を検討していた人が、コスパや昨今の外出しにくい状況などを踏まえて家庭用機器を選択するケースも増えているようです。
使い方は意外と簡単。あらかじめカミソリなどでムダ毛を剃っておき、乾いた状態の清潔な肌に光を当てます。光での処理は痛みを伴うイメージがありますが、最近の商品は痛みが少なく、出力も調整できるものがほとんどなので安心です。
毛周期の関係上、１～２週間に1度の使用を数カ月間続けないと実感しにくいですが、使い続けるうちに毛が薄くなったり、ほとんど生えてこなくなったりという効果が期待できます。機械自体は高価ですが、根気よく使い続ければ脱毛サロンのような仕上がりも見込めます。メーカーによっては美肌を促すモードを搭載した商品も発売されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ほとんどの機種は、両足なら10～15分程度で照射が終わります。
今回は、おうちでできる一般的な処理方法７つをご紹介しました。肌の状態や予算、処理にかけられる日々の時間などと照らし合わせて、ご自身に最適な処理方法を見つけてください！
